MMDのモーションデータの取り込み
2016年12月19日


 MMDのモーションデータを取り込んでロビモーションシミュレーターのモーションを作成する方法を解説します。
 MMDは3DCG動画作成ツールで初音ミク等の3DCGのモーションを作成するツールでこのカテゴリーの動画をするのにかなりのユーザに使われています。
 またこのソフトを使ったモーションデータもインターネットで数多く配布されています。

 MMDのデータを取り込む前にBVH形式のデータを読み込む方法を説明します。
 BVHはモーションキャプチャーデータの標準的な規格でPerfumeのモーションデータが有名です。
 ロビモーションシミュレーターのモーション作成でこのデータを直接読むことができます。
 モーション作成コマンドでモーション作成ダイアログを開いてモーション読込みボタンでモーションデータを読込みます。



   ファイルの種類をモーションキャプチャーデータ(BVH)に切り替えてください。



   一般的なモーションはフレームで分割されるのでロビのモーションに比べてモーションの数が非常に大きいのでロビの最大のモーション数に収まるように間引いて読み込まれます。
 ロビの最大のモーション数はモーションをロビで動かす事を前提に予め決められています。
 しかし今回作成するモーションはそのままではロビで動かす訳ではないので扱えるモーションの数を増やしてみます。



   最大モーション数を増やすには設定ファイル(RBSimulator.ini)をメモ帳などのテキストエディターで編集します。
 上記の例は今回作成した動画作成用の値です。
 モーション数が増えるとプログラムのサイズも大きくなるので今回のモーションでプログラムを作成する場合は最大プログラムサイズも同時に変更しておきます。
 なお作成したモーションをロビで動かす場合はロビの制限を越えて作れてしまうので元の値に戻すかこれらの行を消してください。

 モーション数が増えるとプログラムのサイズも大きくなるので今回のモーションでプログラムを作成する場合は最大プログラムサイズも同時に変更しておきます。



   最大モーション数を増やしても間引きをされますがモーション数が増えてもそれほど効果がないようなのであまり気にしないでください。



   最大モーションに音楽を付ける場合はPLAY/CALLボタンで適当な位置にWAVファイルを読み込んでください。

 実行ボタンを押すとモーションが再生されます。
 モーションプログラムを作成する場合はモーション書出しボタンでRM4ファイルを作成してください。



 次にMMDの取り込み方法を説明します。
 MMDのモーションデータは拡張子.vmdのファイルです。
 ニコニコ動画などでMMDを配布しているサイトが紹介されているのでそこからに入手する事ができます。
 .vmdのファイルはそのままではロビモーションシミュレーターで読み込めないので一度BVH形式のデータに変換します。

 今回はLiveAnimationというソフトを使用しました。
 LiveAnimationは以下のURLよりダウンロードできます。

 http://www.drf.co.jp/liveanimation/

 なおこのソフトを動かすにはMicrosoft XNA Framework Redistributable 4.0が必要です。
 LiveAnimationを動かしてエラーになる場合はこのソフトもインストールしてください。

 LiveAnimationを起動したらキツールバーのアイコンからャラクターを選択してください。

 次にファイルメニューのインポートコマンドでVMDを選択してvmdファイルを読み込んでください。

 画面中央部下の再生アイコンを押すとモーションが再生できるので正しく読み込めたか動きを確認してください。

 ファイルメニューのエクスポートコマンドでBVHを選択すると下記ダイアログが表示されます。



   ロビモーションシミュレーターで読み込むには基本ポーズの反転をチェックしておいてください。

 Browseボタンで出力するBVHファイルを指定してください。
 最初に出力する場合は出力フォルダーを開いてファイル名に出力ファイル名を指定してください。
 最この時拡張子はなくても構いません。
 ダイアログに戻ってOKボタンを押すとBVHファイルが出力されます。

 後は前述のBVHファイルを読み込む操作でロビモーションシミュレーターにモーションデータを読み込んでください。



 実際にこのプログラムを動かした動画です。

     
 PerfumeのBVHを読み込んだモーションです。

     

 恋ダンスのMMDをBVHに変換して読み込んだモーションです。
 5人分のMMDが配布されていましたがそのうち長いふたり分をMMDを使用しました。



 今回の作業を行うにはバージョン4.17以降のロビモーションシミュレーターが必要です。

 ロビモーションシミュレーターの最新版のダウンロードや詳しい操作方法は下記URLを参照してください。

 http://www.kumagaya.or.jp/~mcc/robox/RBSimulator/index.html

 なおBHVやMMDを取り込んだだけのモーションはサーボの可動範囲を越えたり高速で動かすのでロビで絶対に動かさないでください。
 ロビのロビのモーション作成に活用する場合はこれをベースにロビで安定して動くモーションを作成してください。

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