シミュレーターのロビをExcelでを動かしてみた
2024年8月29日


 前回は2回に渡ってUSB接続でPCとつないだロビをExcelで動かしてみました。
 USBでPCに接続するにはマイコンボードの改造が必要で繋ぐための部品と技術が必要となります。
 今回は同じ事をロビモーションシミュレーターでやってみます。



 Excelで動かす前にロビボイスプレレイヤーでシミュレーターのロビを動かしてみます。
 ロビモーションシミュレーターとロビボイスプレレイヤーは同一のリモートファイルを介して連携させます。

 通常のロビのリモート接続はロビのSDカードにADDONフォルダーを作ってその中にREMOTE.LOGというリモートファイルを入れておきます。
 今回はロビのSDカードを直接PCに接続してその中にADDONフォルダーを作ってその中にREMOTE.LOGというリモートファイルを入れておきます。
 REMOTE.LOGはロビ2用リモート対応プログラムからダウンロードできます。
 その中FlashAir(USB)フォルダーの中に入っています。

 SDカードを使わずにCドライブなどのハードディスクにADDONフォルダーを作って動かす事もできます。
 この場合Cドライブの直下にADDONフォルダーを作る事になるのでアクセス権が必要となり操作には十分注意してください。



 ロビモーションシミュレーターを起動して設定コマンドで「ボイスプレイヤー連携」をチェックしておきます。
 「リモートフォルダー変更」ボタンでファイルダイアログを開いて先程PCに入れたADDONフォルダーのREMOTE.LOGを選択して開くボタンで指定してください。

 

 ロビボイスプレイヤーを起動して設定コマンドでインターフェイスを「USB/シミュレーター」を選択しておきます。
 「リモートファイル」ボタンでファイルダイアログを開いてシミュレーターで指定したREMOTE.LOGを選択して開くボタンで指定してください。



 シミュレーターでロビのプログラムを開きます。
 ファイルメニュのプログラムを開くコマンドまたはツールバーの開くアイコン(赤丸)でロビのSDカードのSTARTUP.BINを開きます。
 SDカードを使わない場合はハードディスクに入れてあるのSTARTUP.BINを開いてください。
 ロビ1で行う場合はmain5_InitFlag確認補完無し_シーン1固定0415_test2.RM4(メインプログラム)を開いてください。
 ロビ1、ロビ2共に読み込むプログラムはリモート対応されていないオリジナルのものにしてください。
 プログラムメニュの開始くコマンドまたはツールバーの開始アイコン(緑丸)でロビのプログラムを動かしておきます。

 ロビボイスプレレイヤーで任意の認識語を送信するとシュミレーターのロビが認識語に従って動きます。
 なおシミュレーターは認識語しか対応していませんので「ロビ」に切り替えて送信した命令には反応しません。

 ロビモーションシミュレーターは必ず最新版(6.15)以降にしてください。
 以前のバージョンではロビ2のボイスプレイヤー連携機能が機能しませんでした。



 Excelは前々回USB接続のロビで作った認識語を送信するものがそのまま使えます。
 ロビモーションシミュレーターの設定はボイスプレレイヤーで動かした時と同じ設定にしてロビのプログラムを読み込んで実行しておいてください。

 マクロ機能を使ってREMOTE.LOGに認識語データを書込む事によってロビを直接動かす事ができます。  Excelでロビを動かすには上記のリモートファイルのコピーでロビを動かすのと同様プログラムをリモート対応の物にしておいてください。



 セルE2のドライブ(赤丸)をREMOTE.LOGのドライブに変更してください。(半角英大文字1字)
 送信したい認識語を選択して「認識語送信」ボタンをクリックしてください。



 本Excelシートを開いた時セキュリティ警告メッセージが表示される事があります。
 その場合は警告メッセージに対して「OK」ボタンをクリックして「コンテンツの有効化」ボタンをクリックしてください。

 「認識語送信」ボタンがクリックされるとマクロのSendRemoteと言う関数が呼ばれます。

  認識語データを書き込むマクロ

 Excelシートは下記のリンクからダウンロードできます。
  SendRemote.zip

 任意のフォルダーに解凍してExcelで開いてください。(zipを開いて直接実行する事もできます)

 なお前々回提供したパワーアッププログラムを実行するExcelはシミュレーターがRND.BINによるランダム実行をサポートしていないため動かす事ができません。
 また前回提供したリモート操作を行うExcelはシミュレーターがリモートプログラムをサポートしていないため動かす事ができません。



 実際にExcelでロビを動かした動画です。シミュレーターやボイスプレイヤーの設定手順も収録しています。

   

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