ロビ1のロビ2化 その4(ロビ1.4)
2020年3月14日
動作が安定しているのロビ1をベースにロビ2の機能が使えるように制御ボードを変更してロビ2化しています。
前回は音声認識ボードの交換とRTCボードを追加しました。
今回は第四弾として画像処理ボード(77号)とmicroSDカードボード(78号)を取り付けてしてみました。
バックヘッドカバーの加工
頭部に取り付ける写真撮影用のmicroSDカードが抜き差しできるようにバックヘッドカバーを加工します。
前回取り付けたフロントヘッドカバーのmicroSDカードの切り込みに合わせてバックヘッドカバーにカッターで切り込み(2mm位)を入れます。
なお3号のバックヘッドカバーに交換すればこの加工は必要ありません。
またmicroSDカードボードを取り付けない場合やSDカードを入れたままにする場合はこの加工の必要はありません。
画像処理ボードの設置
カメラをフロントヘッドカバーに取り付けるには76号 パーツセットが必要です。
パーツセットに含まれるシリアルケーブル(黒4本線)は画像処理ボードを音声認識ボードに接続する時に使います。
画像処理ボードとmicroSDカードボードはロビ2と同じ手順で設置します。
この時カメラと画像処理ボードを接続するフレキシブルケーブルを傷つけないように十分注意してください。
このフレキシブルケーブルは簡単に切れてしまいパターンが一本でも切断されると画像処理ボードも使えなくなります。
microSDカードボードは取り付けなくても顔認識やQRコードの読取りができるので取り付けないでも動かす事ができます。
前回取り付けた音声認識ボードとRTCボードを接続したシリアルケーブル(黒4本線)の片方を画像処理ボードに接続して76号 パーツセットのシリアルケーブルで外した方と画像処理ボードを接続します。
加工したバックヘッドカバーとフロントヘッドカバーを元に戻して今回の作業は終了です。
ロビ2のプログラム
今までのSTARTUP.BINがそのまま使えます。
前回のBluetoothでリモート対応したものそのまま使えます。
なお赤外線リモコンボードが付いていないので起動時にエラーとなるので引き続きロビ設定ファイルエディタ2の「ボード確認エラー無視」の設定は必要です。
ユーザ登録
顔認識ができるようになったのでユーザ登録が行えるようになります。
ユーザ登録はRobiブックとQ-boを使ってロビ2と同じ手順で行ってください。
絵本の認識
顔認識の精度はロビ2と変わりませんが絵本の認識率がかなり落ちました。
どうも絵本を認識している時の顔が傾いてるようです。
ロビのプログラム(STARTUP.BIN)のモーションを修正して水平になるようにしてみました。
認識率はかなり改善されましたがまだ読み取れないページがあります。
もともとロビ2でも証明などの条件によって読み取れない事があるので今回は現状で留めておきます。
修正のパッチは以下のURLよりダウンロードできますので必要に応じて適用してください。
http://www.mcc.mbsrv.net/robox/robi15.zip
パッチはロビ設定ファイルエディタ2で適用できます。
詳細はReadMe.txtを参照してください。
実際に動かした動画です。
動画のように次のような機能が可能になります。
・登録ユーザの顔認識による話しかける(起動後一度だけ)
・伝言モードで登録したユーザの顔認識で伝言を伝える
・セキュリティモードで登録してあるユーザかを顔認識で判定する
・QRコードを読み取ってパワーアップ番号を取得する
・絵本のページを画像認識で特定してその内容を読む
・写真を撮ってSDカードに保存する
最後のふたつはmicroSDカードボードが必要ですがそれ以外の機能は取り付けなくてもできますので必要に応じて取り付けてください。
ロビのプログラム変更やSDカードの書き換えは、ロビ本体への影響を伴うのであくまでも自己責任という事でお願いします。
ロビのオリジナルプログラムは必ずバックアップを取っておいて問題があればオリジナルのプログラムに戻してください。
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